マッチングアプリがめっちゃ便利です。
けど、使っていると時々虚しくなります。
あらゆることにスピードと効率が求められるようになった現代。
恋愛でもその傾向が強まっていることを象徴しているのがマッチングアプリだと思います。
今回はマッチングアプリを使っていて虚しいと感じる理由について考えてみました。
マッチングアプリを虚しいと感じる理由
「いい出会いがない」
「仕事が忙しくて暇がない」
「お金がなくて出会いの場に行けない」
マッチングアプリはこういった悩みに答えるような形で広く普及したと思います。
・出会いの母数を増やす
・恐ろしいくらいに効率的
・お金がかからない
男性側は有料な場合が多いですが、合コンのために服を揃えて街に繰り出しお金を多めに出してみたいな手間とお金を考えるとはるかにコスパがいいと言えるでしょう。
マッチングアプリはあまりに便利過ぎるのです。
そして、その便利さは時に虚しさを感じさせると思います。
どんな瞬間に、なぜ虚しさを感じるのでしょうか。
ベルトコンベアの流れ作業のような工程
チェーン店のメニュー表のように異性の写真がずらりと並ぶ画面。
そこから年齢や職業、収入などをトッピングのように追加していく簡単作業。
ありなしかをすぐに判断して、会っても縁を切るのは非情に簡単。
インスタント。
あまりに手軽に簡単に恋愛できてしまう現実にふと虚しくなります。
ガチャ感覚で次々と出会いを回す
メッセージをやり取りして違うと思ったら即スルーorブロック。
実際に会って違うと思ったらそれでもおしまい。
慣れてくれば感傷もショックも小さくなっていくので、ガチャを回す感覚で次の出会いを探すことができます。
非常に便利で効率的。
必要ないのかもしれませんが、そこにはドラマ性などありません。
バーコードのような型化した恋愛
マッチングしてから1週間以内にデートの約束を取り付けるとか。
◯回目のデートで告白するのが普通とか。
恋愛における暗黙知というか、普通はこうするみたいな常識は昔からありました。
メッセージの返信が異常に遅かったりスタンプだけだったりすれば脈なしみたいなやつですね。
これが日本特有かはわかりませんが、空気を読むとか察するの文化の極地だと思います。
そして、その傾向はマッチングアプリによってさらに加速したように感じます。
自由恋愛、たしかに恋愛する相手は自由に探して選ぶことができますが、デートまでの流れや内容などはどれも似たような決まった型をなぞっていきます。
バーコードのように型化した恋愛にふと虚しくなることがあります。
マッチングアプリはあくまでツール
価値観は時代と共に変わっていくもの。
マッチングアプリにはいい面もたくさんあるし、今の時代によく合っているツールだと思います。
お金をかけずに自宅で相手を探せて、事前にメッセージのやり取りをして相手のことを知って、と行けば合コンや紹介よりも失敗が少ないし何より効率がいいですからね。
しかし、使っている人の心まで便利さとコスパに支配されてしまうと、マッチングアプリは恋愛を安売りするチェーン店と化してしまうと思います。
何が正解かとか正しい使い方とか言われると難しいですが、使っている人はみんな心のある人間です。
マッチングアプリ自体が悪いわけではなく、使っている側の心の持ちよう次第。
出会いをガンガン回していっても、一つ一つの出会いを丁寧に誠実にやり取りしていくことが大切なんじゃないかと思いました。
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