DVする男性に共通した特徴ってあるんでしょうか。
付き合ってから豹変する人が多いと聞くので、事前に見抜けるようになりたいです。
DVする男性には共通点があります。
これは法務省が行った研究により明らかにされました。
今回はその研究レポートを参考にして、DVする人、DV予備軍に共通しがちな特徴とそれを事前に見抜くための私見をまとめてみました。
参考:ドメスティック・バイオレンス(DV)の加害者に関する研究
付き合う前に見抜ける「DV男に共通する特徴」
DV男に共通している特徴は以下の通り。
①子どもの頃に暴力のある家庭で育った
②いつも金欠、職を転々
③束縛が強い
④「女は家事をするもの」的な考え方を持っている
⑤アルコール依存、ギャンブル依存、メンヘラ
⑥反社会的な性格の持ち主
⑦言い訳ばかりする
これらの項目に当てはまっても必ずしもDVをするとは限りません。
けど、やはりというか、項目によっては「これはDVするなぁ」と思えるよう特徴が多く見られますね。
順に詳しく見ていきましょう。
①子どもの頃に暴力のある家庭で育った
内閣が行った調査によると、DVする男性のなんと72%は子どもの頃に暴力のある家庭で育っていたそうです。
・父親が母親を殴っていた
・父親が他者を殴っていた
・父親に自分が殴られていた
・両方、もしくは全部
暴力を振るう父親の遺伝なのか、それとも日常的に暴力を見てきたことで暴力が肯定されてしまったのか。
そう考えるとDVする男性もある意味で被害者。
とはいえDVは決して許されるものではありません。
このデータが表す連鎖はあまりにも悲しいですね。
②いつも金欠、職を転々
DVは社会的な地位や財力に関係なく起こりうるという見方がある一方で、
貧しい家庭では裕福な家庭に比べてDVが5倍も起こりやすい、という意見もあるそうです。
ひとえに、財力、権力、地位は「男らしさ」と結びつけて考えられます。
そのすべてが欠如している男性は、無意識に暴力という部分で男らしさを補おうとしているのではないかという説です。
加えて「男らしさ」に対するコンプレックスや不足感を、配偶者や子どもにぶつけているという側面もあるそうです。
③束縛が強い(支配欲・所有欲)
やたらと束縛の強い男性はDV予備軍。
なぜなら、相手を支配するのに最も有効な手段が暴力だからです。
物理的であれ精神的であれ、暴力は相手に恐怖心と依存心を刷り込ませます。
加えてDVされた人の自己評価は(なぜか)著しく下がるので、「こんな自分は暴力を振るわれても仕方ない」という考えになるのが怖いところ。
吊橋効果と言うか、誘拐された女の子が誘拐犯に惚れてしまうみたいな話にも通じてくるような…。
束縛は「精神的な暴力」という意味でDVと言っても過言ではありません。
論文内で挙げられていた心理的暴力の例は以下の通りです↓
・パートナーを孤立させて行動を監視する
・パートナーもしくは近しい人を「傷つけるぞ」と脅迫する
・パートナーの持ち物を破壊する
・すぐに浮気を疑う
・家計を一方的に管理して経済的に依存させる(「誰が食わせてやってんだ!」みたいなやつですね)
付き合い出すと全ての予定を把握したがったり、他の男性との接点を一切持たせないようにしたり、
そういう束縛系の人はDVしてくる可能性も高いってことですね。
付き合う前に束縛の強さを探る方法としては、異性友達との話をしてみるのが有効だと私は思います。
異性の話が出た時に露骨に不機嫌になったりすれば、付き合うようになってから束縛が強くなる可能性ありです。
④「女は家事をするもの」的な考え方を持っている
韓国で行われた調査によると、性別によって役割分担をするような男性はパートナーへの暴力を振るいやすいことが分かったそうです。
・一家のあるじ(トップ)は男である
・女は家事をするものだ
・女は男を立てろ
みたいな考え方は全てそれに当てはまりそうですね。
そういった役割分担を強いてこなくても、自分の中での男はこういうもの、女はこうあるべき、みたいに強いこだわりを持っている人もDV予備軍な感じはします。
それから、女性蔑視する(女性を下だと考える)人がDVしがちなのは言わずもがなです。
⑤アルコール依存、ギャンブル依存、メンヘラ
昔から言われてることですが改めて。
アルコール依存、ギャンブル依存やメンヘラ気質の人はDVにも走りがちだそうです(やはりか)。
DVするのは自制心が弱まるから、感情のコントロールができなくなるから、理由はその辺りでしょうか。
面白いのは、DVする男性は同時に相手への依存心も強いということ。
だから、パートナーが別れを切り出したり離れようとすることを極度に恐れ、自分を見捨てた相手には執念深く粘着するのだとか。
DV男がフラれてからストーカー化するみたいな事件はよく聞きますもんね。
⑥反社会的な性格の持ち主
他者への暴力、犯罪、非行などなど。
うーん、こういった性格がDVに結びつきやすいのは考えるまでもないかなと。
ただ、そういう人でも好きな人の前では優しくなる、付き合う前は紳士を装うみたいな小賢しさを持っていたりするので、DV癖が後から発覚することが多いのではないかと思います。
男性の本性を見抜くコツとして、自分に対してではなく他者に目を向けている時の様子を観察することを私はオススメします。
・店員や後輩、部下に対して横柄な態度をとる
・運転中に他の車に対して罵声を浴びせたり、ピリピリしやすい
・平気でゴミのポイ捨てをしたり、公共物の扱いが雑
ベタですが、いくら優しくて紳士に見える人でも、こういう部分に素が出ます。
⑦言い訳ばかりする
言い訳ばかりする人って素直に謝ったりお礼を言うことができませんよね。
それは、言い訳で正当化して「自分は悪くないから」と考えてしまうから。
・パートナーを自分を精神的に追い詰めてきたから…
・パートナーが自分を怒らせるようなことをしたから…
・ちょっと脅かしただけで暴力のつもりはない…
責任を相手に転嫁したり、DVを過小評価したり、自分に都合よく説明する。
加害者はDV後に巧妙に弁解と合理化をしつつ「もうやらない」と約束するので、パートナーは「暴力をされたのは自分に非があるからだ」と考えてしまいがち。
これを意識的にやってるなら大したものだけど、多くの場合は反射的に保身を考えた結果こうなっているのだと思います。
おわりに
DV男を事前に見抜くのは難しい!
けど、相手をよく観察しながら家庭環境や仕事の話などを聞き出すことができれば、DVの可能性が高い人は事前に見抜くことができそうですね。
そしてDV男にハマらないためには、以下のポイントを守れるようになるといいですね。
・相手のことをよく知らないうちに交際しないこと
・交際後にDVするようになったらすぐに離れること
・いかなる理由があっても暴力はおかしい、ということを忘れない
関係が深くなればなるほど相手から離れにくくなるし(情や洗脳)、離れようとした時の粘着や脅迫の可能性も上がります。
DVされるのは自分にも責任がある、とは間違っても思わないこと。
いかなる理由があっても肉体的、精神的な暴力は行う方が悪いです。
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