別れを切り出すことって難しいですよね。
お互いのためにも別れた方がいいことは明白なのに、切り出すことができずにズルズル行ってしまうパターンはよくあります。
- 相手のことが好きだけど価値観が違う
- このまま付き合い続けても未来が見えない
- 嫌いというわけではないけど関係は冷え切っている
こういった場合は勇気を出して別れを切り出したほうがいいことは言うまでもありません。
別れは何かを失うことのように思えますがその実は逆。
お互いが新たな道に進むための前向きな行為だと言えます。
むしろ我慢して付き合ったり、なあなあにしながら関係を続ける方がお互いにとってマイナスになります。
今回は別れを切り出す勇気の出し方について考えてみました。
40代で別れる勇気が出ない理由
別れを切り出すには勇気が必要です。
ましてやアラフォーともなれば、相手との関係が長かったりするので余計に億劫な気持ちになってしまいます。
別れを切り出す勇気が出ない心理の裏側にはどんな気持ちがあるでしょうか?
①変化への恐れ
人は本来変化を嫌う生き物です。
面白いのは変化がいい方向に向かうと分かっていても、現状を変えることを渋る傾向にあることです。
よくあるケースとしては、ブラック企業で消耗しながら頑張り続けることが挙げられますね。
どう見ても辞めた方がいいし、本人も辛いから辞めたいと思っているのになかなか行動を起こせない。
辞めることを切り出す勇気が出ないのは、今の環境が変わってしまうことへの恐怖があるからなのです。
別れが切り出せない理由もこれと同じ。
今の相手と惰性で付き合う苦痛よりも、別れた後の生活が見えないことへの不安の方が大きくなってしまうから別れる勇気が出ないのです。
これを解消するには別れは前向きな行為であると思うこと、別れた後の生活を具体的にイメージすることが大切です。
②年齢からの焦り
別れの瞬間はいつだって怖いものですが、アラフォーの場合はそこに年齢的な焦りも加わります。
二人の関係が長く続いている場合はなおさらですね。
そこには好き嫌いを超えた情があるし、別れることが本当に正解かも分かりません。
これについては、答えは二人の中にしかないので真剣に考え続けるしかないと思います。
本当は別れたいと思っているのに年齢的な焦りで関係を続けているだけではないのか。
少しでもそんな気持ちがあるのなら勇気を出して決断するしかありません。
③新しい恋を始めることへの不安
今の相手と別れてしまったら、もう次の相手は見つからないかもしれない。
年齢への焦りとセットでついてくるのは新しい恋への不安です。
若い頃は漠然となんとかなると思えていても、アラフォーともなれば切実な悩みです。
実際、40を過ぎてから新しい出会いを探すのは難しいことです。
後ろ向きな考えですが、今の相手と別れて今以上の相手と出会える保障がないんですね。
しかし、次の出会いを素敵なものにできるかどうかは自分次第。
よくよく考えれば世の中には保障のないことばかりだということに気づいた方がいいです。
別れる前にやった方がいいこと
別れてしまってから後悔しても後の祭り。
一時は無理だと思って別れを切り出してしまったけど、後からになって相手の存在の大きさに気づかされることは少なくないケースだと思います。
そんな時に都合よく「それじゃあまた付き合いましょう」とできるか、答えはNOです。
いい意味でも悪い意味でも後悔のない決断をするためには、じっくりと自分の価値観を見つめなおしてみたり人に相談するなりした方がいいでしょう。
①友人に相談
別れを決断する前には、一度信頼できる友達に相談した方がいいです。
その目的は決断を後押ししてもらったり、アドバイスをもらうというよりは話を聞いてもらうこと自体にあります。
自分が思っていること、感じていることを話すことは状況が感情の整理に最適。
ゆっくりと、確実に問題が浮き彫りになっていきます。
そうしたやり取りを通じて自分の中で言葉にできなかった気持ちや、自分ですら気づいてなかった感情に気づかれます。
つまり、今後の関係をどうしたいのかがハッキリするでしょう。
②何が大事か、恋愛観を見つめ直す
勢いで別れたとしても自分の中で一番大事なこと、自分の恋愛観をはっきりさせなければ同じことを繰り返してしまう恐れがあります。
体当たり的に繰り返しの経験の中で答えを探せるのは20代まで。
実際問題として、アラフォーにはそこまで悠長に構えている時間はないからです。
自分を見つめ直すには友達への相談がいいと書きましたが、一人きりになってトコトン考えることも大切。
自宅ではネガティブになってしまうなら、カフェや温泉などでゆっくりしながら考えることをオススメします。
③お金について考える
別れたあとのお金問題を考えるのは嫌らしい話に聞こえるかもしれません。
しかし、お金をうやむやにしていると後で泣きを見ることになります。
相手と同棲しているのなら、なおさらのこと。
一人暮らしに戻れば必然的に生活が変わるので、生活にかかるお金もお金の使い方も変わります。
そうして金欠になれば心理的に余裕が無くなってくるので、次の出会いを探すどころか日々の生活だけで精一杯ということになりかねません。
別れを切り出す勇気が出ない裏側には、ぼんやりとお金の心配も潜んでいるのです。
別れを切り出す
①別れ話は言われるより言い出す方が憂鬱
別れ話は言われる側よりも言い出す側の方が憂鬱と言います。
相手を傷つけてしまうかもしれないし、怒らせてしまうかもしれないし、嫌われてしまうかもしれないからです。
穏便に済まなそうな可能性が高いから、憂鬱になってしまうんですね。
しかし、裏を返せばそれは自分が傷付きたくない、悪者になりたくないというエゴでしかありません。
お互いの未来のために別れることが最善だと思うなら、それぐらいの恐怖心は乗り越えていきましょう。
②場所や時間を決めて直接会って話す
別れを切り出す勇気が出ないのは、「わからない」が多すぎるから。
どんな場所でどれくらいの時間に、どんな形で話を切り出すのか。
具体的なイメージをしてから計画的に別れを告げましょう。
面倒だからと言って電話やメッセージだけで要件を伝えるのは危険です。
大切なことを片手間感覚で済まされた相手のショックは計り知れないし、お互いの今後の関係を悪くしてしまう恐れもあるからです(最悪トラブルにもなりかねません)。
別れると言っても絶縁するわけではありません。
立つ鳥跡を濁さずではないけど、お互いに前向きに次のステージに向かうためにも直接会って話すことが大切です。
③いきなり本題に入らず軽い雑談から
いざ実際に会うと緊張してしまって話を切り出せない、なんてことは十分に考えられます。
別れ話の仕方にルールがあるわけではありませんが、まずは普通の雑談をクッションにして場を和ませてはどうでしょうか。
別れ話は喧嘩するわけでも、相手を否定するわけでもなく、あくまでお互いのためにするものです。
「別れ」というイメージに引っ張られて冷たく突き放すのは、自分にとっても後味のいいものではありません。
付き合っていた時間は間違いではなかったし、別れることも間違いではないからです。
これまでの日々に感謝しながら話を進めていくよう心がけたいものですね。
別れはいつだって前向きな行為
最初に書きましたが、別れは何かを失うことではありません。
失ったのではなく、変化しただけ。
真剣に考えて話し合った末に選んだことなら、その先にどんな未来が待っていてもその決断は正解だったと言えます(言いたいです)。
別れてからしばらくはどうしても、感傷的になったりするし憂鬱になることもあるかもしれません。
そんな時はゆっくりと時間をかけて新たな環境に慣れていきましょう。
友達と会う時間を増やしてみたり、思い切って新しいことを始めてみたり。
そんな風に日々を充実させていけば、いつかは別れ話も笑い話として話せるようになる日が来ると思います。
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