大人になれば好きなことができて、お金をいっぱい稼いでてて、素敵な人と結婚する、
幼い頃にぼんやり描いていた未来はぷかぷかと浮かんで弾ける泡沫の夢でした。
努力が足りなかったのか、タイミングが合わなかったのか、社会が悪いのか、
たぶん全部。
そして、もう巻き返せない、取り戻せない、今からじゃ遅い、かもしれない。
40代とはそんな現実に気づき始める年齢なのかもしれません。
今回は「夢も希望もない絶望感を克服する方法」を考えたいと思います。
40代で夢も希望もないのは珍しくない
40代になると生活レベルや環境に大きな違いが出てきます。
家族とマイホームで暮らしながら年に数回海外旅行に行くような人もいれば、
アパート暮らしの共働きで忙しい日々を送っている人もいれば、
独身でバリバリ働いて出世街道を歩んでいる人もいれば、
実家に引きこもって毎日スマホ画面を眺めている人もいるでしょう。
本当に色んな人がいます。
そして、外を歩けば嫌でも目に入ってくるのが幸せそうな人たち。
比べるものじゃないとわかっていても言いようのない惨めさを感じます。
「夢も希望もない」
そんな風に感じている人は大勢いるし、これからも増え続けていくと思います。
夢も希望もない40代が幸せになるためには
40代が夢も希望もないと感じてしまう大きな原因は2つ考えられます。
①周囲と比べてしまうから
②年齢的に色々と手遅れなことを知っているから
つまり、「世間体のいい幸せの形を40代から目指すのが難しい」から夢も希望も持てなくなってしまうのです。
しかし、周囲と比べていればきりがないことは当然のこと。
比べることでの優越感よりも、自分自身が幸せを感じられるかが大切という事実に気づかなければいけません。
ここからは自分の中にある常識のフィルターを取り除き、本当の幸せに気づくための方法を3つ紹介します。
親や世間が期待する「立派な社会人」像を疑う
人は周囲の環境から大きな影響を受けるもので、それは無意識下にゆっくりと刷り込まれていきます。
例えば、
・いい大学を出ていい会社に就職するのが勝ち組
・女性は結婚しなければ幸せになれない
・親に孫の顔を見せることが最大の親孝行
こういった感じで色んな価値観の基準が作られていくんですね。
しかし、そんなのは幸せの一例でしかなく、必ずしも自分がそこに当てはまるとは限りません。
本当は自分なりの幸せの形があるのに、刷り込まれた常識がそれは幸せではないと言ってくる矛盾。
自分が夢や希望だと思っている未来は本当に自分が望んでいるものなのか、社会が決めた幸せの型に乗っかっているだけではないか。
常識のフィルターを取り除き自分の頭で判断するために、まずは親や世間が求めている「立派な社会人」像を疑うことが大切です。
「頑張りたいけど頑張れない」のは当たり前
40代で夢も希望もないと言える人は、本当は自分が頑張らなければいけないことを知っていると思います。
頑張りたい、けど頑張れない。
そんな感じで20代30代を過ごしてきたんじゃないでしょうか。
ただ、「頑張りたいけど頑張れない」は悪いことではありません。
たぶん、多くの人がそこに当てはまるからです(もちろん私も)。
大事なのは頑張れないから頑張れるためにどうすればいいかまで踏み込んで考えてみること。
例えばダイエットを頑張ると決めて、いきなり厳しい筋トレと食事制限に耐えられる人はいません。
いきなり頑張ることができないと考えるから、最初は簡単なメニューから、週に1度だけは好きなものを食べられる日にするなど、できるレベルから始めていくものです。
それ以前の問題として「そもそも何を頑張ればいいか分からない」という人は、本屋にいって棚を隅から隅まで見ていきましょう。
そこで気になるタイトルがあれば、それが今の自分に必要なことです。
その本を読みながら自分は何をしたいのか、何を頑張ればいいのかゆっくり探していきましょう。
色んな人の「青い鳥」を見る
最近、ゲームを仕事にしている人が増えているって知ってましたか?
海外では大規模な大会が開かれていて賞金は億単位なのだとか。
いわゆる「プロゲーマー」というやつですね。
なぜいきなりこんな話をしたのかというと、「自分が知らない世界の夢や希望を語ることはできない」ということを言いたかったからです。
「40代とはかくあるべし!
定職について、結婚して、子どもがいて、マイホームがいて…それが幸せ!」
そんな価値観しかなかったら、40代からそれらすべてを手に入れるのは絶望的ですよね。
というか、自分にとっての本当の幸せは他にあるのに、そのパターンの幸せしか知らなかったら夢も希望も持てないに決まってます。
今の時代、お金を稼ぐ方法はいくらでもあるし、住む場所も生活様式も、本当に色んなパターンがあります。
Youtubeやインスタのおかげで「色んな形の青い鳥」を見られるようになったんですね。
自分にとっての確固たる幸せが見つかれば、他人を見て羨んだり惨めさを感じることも無くなると思います。
そのためにも、色んな人が各々持っている青い鳥を見ることが大切なのです。
40代には夢も希望も必要ない
40代にとっての夢や希望。
そんなのは人それぞれだし、まだ自分が知らないパターンの可能性もあります。
だから、人生に絶望している40代に必要なのは夢や希望なんかなじゃなく、夢や希望になりうる価値観を探すための好奇心を持ち続けることだと思います。
そんなの若い頃にやっておくべき、かもしれませんよね。
でも、好奇心を持つことに年齢制限なんてないので、いつからでも始めることができます。
世間体にまみれた幸せを夢・希望と呼ぶなら、40代からそこを目指すことは難しいかもしれません。
しかし、好奇心を持って色んなパターンの幸せを増やしていくことは誰にでもできます。
探して探して…それでも自分に合う幸せが見つからなかった時、そこで初めて絶望すればいいんじゃないですかね。
今回はそんな感じでやや偉そうに語りました。
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