浮気は最低の裏切り行為。
生きていれば誰もが一度はこっぴどく裏切られた経験があると思います。
人と関わって生きていれば、人並みに恋愛をしていれば避けては通れない、ことが多いであろう道。
傷つき病んで苦しむ時間には想像を絶する痛みがあります。
そして、沸々と沸き上がるのは裏切った相手への憎悪。
- 同じような裏切りにあって苦しめばいい
- やることなすこと全部失敗して地獄に落ちればいい
- 土下座して謝ってくるくらい裏切ったことを後悔してほしい
今回はそんな気持ちとの向き合い方を考えてみました。
「浮気したヤツざまぁ!」なエピソードはスカッとするけど…
SNSのトピックや掲示板の体験談には、浮気相手が後々ひどい目に遭うエピソードがごろごろ転がっています。
それを見るとスカッとしますよね。
スカッとジャパンみたいな番組がやってるとついつい見入ってしまいます。
ただ、それはあくまで他所で起こった話でしかありません。
そもそも本当にあったことか分からないし、実際にそんな場面を目撃することも当事者になることも基本ありません。
実際には、浮気した人はその後ものうのうと人生を謳歌していたりするものなのです。
そもそも浮気が原因で別れた相手のその後を追うことってないからどうなったかも分からないんですよね。
(SNSや連絡先は削除したりブロックするし、SNSを追い続けても面白いことになったりは基本しないわけです)
私自身、恋愛絡みでも普通の対人関係でも裏切られた経験があるので辛い気持ちはよく分かります。
- カウンセリングが必要なくらい病んでしまう
- ストーカー化して嫌がらせをしたり相手を刺してしまう
- 裏切りがトラウマ化して人を信じられなくなってしまう
- 呪いなどのスピリチュアルな方面での復讐に取り憑かれてしまう
浮気が原因で生活が変わってしまったり、異常行動に走ってしまう人がいるのも無理はないと思います。
信じていた人に裏切られるということは、それくらいに悲しくて悔しくて辛くてたまらないことだから。
私の場合は、裏切りが直接の原因ではありませんがキッカケではあったと思います。
生活の全ての歯車が狂ってしまったような、何もかもが上手くいかなくなってパニックになってしまいました。
可愛そうな私!
その後はなんと10年近くも引きこもってしまったのです。
浮気や裏切りの苦しみは夜が辛い
浮気される苦しみは万人共通。
シチュエーションにもよると思いますが、一般的に浮気のショックは放っておいても1年くらいは続くそうです。
「まじか!」と思いましたが、振り返れば確かに私もそれくらいは苦しんでいたような気がします。
時間が経てば落ち込んでいる時間は減っていきますが、完全に吹っ切れてるわけではないんですよね。
ふとした瞬間や、何もしていない時に色々思い出してしまい勝手に憂鬱になってしまいます。
個人的に特に辛いなーと思っていたのは夜ですね。
私は元々寝付きが悪い方だったので、布団に入ってから眠りにつくまでの時間がそのままフラッシュバックタイムになっていました。
時には悲しくて涙がこぼれてくることもあったし、ようやく眠れたと思ったら夢の中にまでトラウマが現れて目を覚ましてしまったこともたくさんありました。
人は傷ついて成長するもの?
「人は傷ついて成長するもの」
「こういう経験を経てみんな大人になっていく」
なんて言いますが、私はこれに真っ向から反論したいです。
浮気されたり裏切られる経験は精神を削られるだけだし、性格や人格に歪みが出かねません。
場合によってはその後の生活に支障をきたすし、取り返しのつかないことになる可能性だってあります。
「痛みを知って成長する」の原理は、あくまで自分で選んだ道を歩く中で苦しいことを乗り越える経験ではないかと思います。
事故のように不可抗力で傷つけられて、「これが大人の味だ」なんて言われるのはただのパワハラです。
浮気の苦しみを乗り越える方法
浮気された悲しみはいともたやすく憎悪へと変化します。
相手の不幸を願ったり地味な嫌がらせをしたり、自分も平気で同じようなことをする人間になってしまう恐れもあります。
でも、苦しくて辛い気持ちをそんな方向に向けるなんて悲しすぎるじゃないですか。
なんとか闇落ちせずに苦しみを乗り越える方法を考えてみました。
①自分を成長させるエネルギーにする
浮気されたことが成長するために必要な経験だとは口が裂けても言いません。
そんな経験なくても人は強くなれるし、成長できます。
ただ、風邪を引いたら安静にするように、怪我したら病院で治してもらうのと同じように、浮気されたからその苦しみに飲まれないように向き合っていかなければいけません。
向き合うとはどういうことか。
例えば悲しみのエネルギーを相手の不幸を祈ることに使うのではなく、自分を磨くモチベーションにするという向き合い方です。
「浮気した相手、不幸になれ」ではなく、「浮気した相手が後悔するくらい魅力的になれ、自分」と言い聞かせる感じですね。
②同じ経験をしている人に相談する、体験談を読む
悲しみに暮れている時は「世界でこんなに辛い目にあってるのは自分だけじゃないか」と思うことがあります。
しかし、ネットなどを見てみれば似たような境遇の人ってたくさんいるんですね。
極端な方向にネジ曲がって事件などを起こしてしまう人は、きっと一人ぼっちで悩んでいたのではないかと思います。
似たような経験を持っている友達に相談すれば、我が事のように悲しみ、共に涙を流してくれるはずです。
ネット上の体験談を読めば、辛い気持ちが共有されてるような気分になるし、思わぬ打開策や向き合い方のヒントが見つかったりもします。
③何か新しいことを始める
引きこもりだった頃、私は逃げるようにオンラインゲームをやっていました。
ゲームに熱中している間だけは嫌なことを忘れることができたからです。
別のことに逃げるのは後ろ向きに聞こえるかもしれませんが、意外と効果的です。
仕事を忙しくしていれば考えなくてすむならそうすればいいし、まったくやる気が出なくなってしまったのならベッドで本を読んだりでもいいでしょう。
まったく新しいスポーツを始めてみたり、ペットを飼ってみるのもいいかもしれませんね。
猫や犬はきっと悲しみを癒やしてくれます。
それでも「浮気したやつざまぁ!」と言いたい!
腐ることなく前向きに浮気の苦しみを乗り越えようと思える人は強い人です。
もちろん私も強い人でありたいと思っています。
しかし、それでもやっぱり最後には「浮気したやつざまぁ!」と笑ってやりたい気持ちがあります。
なんて言うんでしたっけ。
勧善懲悪?因果応報?
こんな風に言うと自分のネチネチした暗い性格が際立ってしまうのですが、
浮気したヤツがその後も幸せに生きてるのは許せないし、どこかで天罰が下れ、ひどい目にあえと思ってしまいます。
元々悪かった底意地が出てきているのか、もしくは私の中に残った後遺症のようなものかもしれません。
全部乗り越えて最後には自分が幸せになればいいのに、「浮気したやつざまぁ!」と言えるようなオチまで欲しがってしまう卑しさ。
辛い体験を自分の成長に活かせる強さの次は、相手を許せる強さ!なんでしょうね。
私にまだその強さはありませんが、いつかはかつて私を裏切った全ての人たちを許せるようになればと思います。
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